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アルミニウムの表面改質および硬化処理について

これまで、一般的なAlの表面改質・硬化処理と言えば、アルマイトやセラミックス等の溶射、窒化処理でした。アルマイトはロットごと、また処理漕内の位置によって硬度にムラが出るなどの問題がありました。また、セラミックス溶射や窒化処理は技術的な面、あるいはコスト面で実用化が遠いのが現状です。

ここで御紹介しますAlの表面改質および硬化処理はこれまでのプロセスとは全く違うアプローチによるものです。

 

このプロセスは、まずAl合金の表面にFe+Crメッキを施します。

これを500℃付近で加熱することにより、Al合金とFe+Crメッキとを拡散結合させ、密着強さを向上させます。この加熱時の雰囲気は窒化性ガス雰囲気の中で行うため、メッキ層には窒化物等が生成され、800~1200Hvの硬度が得られます。また、AlとFe+Crメッキの熱膨張率の違いから表層メッキ部分に微細な亀甲状き裂が入りますが、この微細なき裂(幅1μ程度)を利用して、

①    摺動面のオイル溜まりとして利用する。

②    樹脂を含有する固体潤滑剤をコーティングするときのアンカーとして利用する。

③    Alには密着しにくかった機能性メッキのアンカーとして利用する。

等のことが可能になります。

この処理によってアルミニウム材の耐摩耗性・耐焼き付き性を向上させることが可能です。

 

これまで構造用部材、また機能部品として、Al合金が利用できなかった分野への使用が可能になると考えています。

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