弊社B-Qタイプの砥石の御案内
弊社では、極薄物ワークならびに仕上げ面粗さ対策用としてB-Q砥石を開発し、ご需要家各位にご好評をいただいております。
この砥石は磨き用の砥石ではありません。十分な研削能力を持った砥石です。
量産の部品加工から少量の試作加工まで、幅広くご利用いただき成果を上げております。
◆特長
1:これまでにない軟結合度の砥石が製作可能となりました。従って、従来困難とされてきた極薄物ワークやナイロン・テフロンといった物が容易に研削できるようになりました。(この分野は従来のいかなる研削用の砥石でも回転するだけで破損してしまい、事実上使用不可能な分野です)
2:同じ粒度の砥石同士で比較した場合、はるかに仕上げ面粗度が向上いたします。(但し適当時間のスパークアウトの設定が必要です)
一例:#120のB-Q砥石と#220の一般レジノイド砥石がほぼ同等とお考え下さい。
3:非常に高精度に研削できるようになりました。
4:研削中の砥石の鳴きが殆どなくなりました。このため、従来砥石組織を粗にするか、研削抵抗の低下のためのフィラー等を使用していたものが不要になりました。この面からも上記3の効果につながりました。
5:竪軸平面研削の半ば宿命的なスクラッチが、殆ど出なくなりました。
6:この砥石は研削用であり、研磨用ではありません。従って単に表面の磨きをかける用途にとどまらず、十分に研削(削り取る)能力を有します。
◆バリエーション
B-Q砥石には次の3種類のバリエーションがあります。
1:B-QX
砥石の結合度が3種類の内で最も硬く作用します。従って砥石寿命が最も長くなります。
2:B-QM
B-Q砥石シリーズの中で、中間の硬さに作用します。
B-QXに比べ、砥石寿命がやや短くなりますが、B-QXでは硬くあたるワークの場合や、B-QXを使用したときのスクラッチ状態を改善したいときに使用します。
3:B-QS
B-Q砥石シリーズの中で、最も軟らかく作用します。従って砥石寿命は3種類の中で最も短くなりますが、最も穏やかに研削できる砥石です。
一般的な研削用砥石(磨き用ではありません)では、得難い研削面が得られます。
一般砥石では研削できない小物,薄物ワークの研削を楽々とこなします。
尚、スクラッチはB-QX→B-QM→B-QSの順に少なくなります。
上記の硬い・軟らかいとの表記は、結合材のタッチ感覚の表現です。
砥石の硬さは結合度表示によります。